【詩】指先の痛みが教えてくれたこと
「ギャッ!イタッ」
指先が痛む
全身にキーンと伝わる痛み!
「ギャッ!」
指先が何かに接触すれば即効で
「ギャッ!」
猫がしっぽを踏まれて「ニャッ」と体を震わすように
「ギャッ!」
でも人だからその時自覚する
「ギャッ!」
生きてる、今ここで生きてる
いたずらに強く指先を押しつけてみる
そして「パッ」と放す
これは “快” 繰り返す
水道の水を恐る恐るかけてみたら
“快”が倍増、もうやめられない!
水仕事で悪化したアカギレ
両手の親指、人差し指に及ぶ
水は大敵と思っていたのに
“快”
ずっと今のままでいたい!
水の音も心地いい
今の“快”に感謝!
また忘れた頃に指先が空気以外に接触する
「ギャッ!」
この痛みは?
発見した!
6~7年前の苦しんでいたパワハラ
罵倒された!
「私たちが言ってないことはやらないで!」
「ギャッ!」
あの時の痛みと同じ!
現在が教える過去!
永続する過去の痛み!
この指先の痛みは果たして永続するのか?
水道で“快”に代わる「ギャッ!」
あの時は苦しんだ泣いた
もしも水道のパワーを知っていたら
水道の音を聴きながらだんだん消えていく痛み!
過去が教える現在、そして未来
次の心の「ギャッ!」はどうなるか!
指先のアカギレのように
強く押しては放す、押しては放す
こうして得られる “快”
これは痛みがなければ味わえない “快”
そして究極、水道の水で放す
消えていく
もう苦しまない?
指先の痛みが教えてくれた
痛みに感謝できる人間ってすごい!